灯台放送ファン アーカイブ

2008 年 1 月 1 日

にゅうどう(秋田県:2007.11)

Filed under: 北海道・東北 — admin @ 9:11 PM

cnyudou.jpg
秋田県男鹿市、入道埼灯台からの放送です。

■通報内容:(毎時46分の状況)
入道埼灯台の、風向、風速、気圧。
■出力:50W

■受信報告書宛先:秋田海上保安部交通課

■受信確認証の確認内容:受信日時と、当方住所氏名。(印字)
 発行通しNo.は07-30、2007年度の30通目ということでしょうか。

Honolulu VOLMET放送 2863kHz

Filed under: 中短波で聞く海外放送 — admin @ 4:56 PM

hawaii.jpg東京VOLMETについては「いろいろな気象放送」にも書きましたが、Honolulu VOLMETについて書いてみます。

東京、ホノルル、オークランド、香港の4局で太平洋VOLMETを形成しており、各局の割当は5分ずつ、1時間に2回放送していますが、ホノルルは3コマの割当があり、3*2で1時間に6コマ放送しています。

コマ1:ホノルル(オアフ島)、カフルイ(マウイ島)、ヒロ(ハワイ島)とグアム
コマ2:サンフランシスコ、ロスアンジェルス、ラスベガスなどアメリカ西海岸
コマ3:アンカレッジ、バンクーバーなど、アラスカ・カナダなど
なんだか観光旅行案内を書いているようです。(笑)

この録音は、コマ1の途中からのものです。(2MB)全部国際空港のはずですが、グアムだけ「Guam International」と言ってますね。

ちなみに、くだんの4局のうち、香港はこの周波数では放送していないので私は聞いたことはないのですが、那覇は、なぜか東京VOLMETではなく、香港VOLMET内で放送しているそうです。

南房総の灯台めぐり(2)

Filed under: 南房総の灯台めぐり — admin @ 12:47 AM

4:洲埼灯台
次に目指したのは洲埼灯台。房総半島の南端は釣り針を左に向けたようなかたちをしているが、その釣り針の先端にあるのが洲埼灯台。このあたりは民家が密集していてクルマを止めるのが難しいが、「1回200円」で自宅の庭を駐車場として開放している家があって助かった。

toudai2-1.jpg灯台は丘を登ったところにあり、遠くに三浦半島なども望める景色のいい場所。白亜の灯台もまぶしいが、なぜか印象としては灯台というよりは200円の拝観料を払って丘の上のお寺にでも詣でた気分。「丘」というのが、灯台のイメージ(先入観ではあるが・・)とそぐわなかったのかもしれない。

5:野島埼灯台
房総フラワーラインを通って野島埼へ。11月下旬だというのに、クルマの中が暑くなる。南房総というのがこんなに南国だったとは。
野島埼灯台というのは全国で15箇所ある「参観灯台」の1つで、内部を見学することができる。入るとまず目に入るのが『明治己巳年點燈』というプレート。(「點」の字はプレートでは下半分が「火」。明治2年のことらしい)となっているから恐ろしく伝統のある灯台だ。慶応2年の改税条約にもとづいて立てられた灯台で、観音崎灯台に次いで日本で2番目に点灯した洋式灯台らしい。

toudai2-2.jpg灯台上部からの眺めは絶景。伊豆半島だけでなく、大島や八丈島まで見える。視線を下に向けると、太平洋の荒波が砕ける岩礁が見え、これも美しい。灯台の隣に大きな鉄塔があり、上部でレーダーが格好良く、くるくる回っている。これは波高観測装置。そこから灯台に向けて貧相な?電線がつながっているが、これこそが、灯台放送の送信線だ。(写真だと中央に見える黒い線。本当は緑色。) また別の方向に目をやると、今では使用されていない霧笛の発生装置も見える。

ここには灯台資料展示館(きらりん館)というのも併設されていて、野島埼灯台の歴史などを学ぶこともできる。しかし本当に面白いのはこの展示物ではなくて、受付をしている職員のおばちゃんだ。とても愛想のいい人である。どうやらずいぶん昔から野島埼に勤務していたらしい。

toudai2-3.jpg実はきらりん館の前に巨大な霧笛(左の写真)が設置されており、「これはここで使っていたの?」と聞いたのが話のはじまりだったのだが、この巨大なものはわざわざ北海道の納沙布岬から運んで展示していること、そのとなりの半分朽ちた3連の霧笛は観音崎で使用していたもの、「ウチで使っていた霧笛とは形が全然違うでしょう?」など、とても詳しく説明してくれる、というか、説明が止まらない(笑)。
霧笛といえば石原裕次郎とか、犬吠ももうすぐ霧笛が廃止されて悲しいとか、色んなお話をきくことができました。

岬と燈台

Filed under: 灯台の本 — nobue @ 12:43 AM

misakito.jpg暁教育図書というところから出版された、「日本発見」シリーズの第35巻。発行は昭和57年という、消費税導入以前の古い本ですが、今でも古書店やオークションサイトなどでわりとたくさん流通しているようです。

とにかく内容が濃い。濃すぎるくらいです。巻頭特集の納沙布岬をはじめ、いわゆる灯台紹介の記事も多いですが、『岬の文学散歩』というコーナーでは岬や灯台をモチーフとして書かれた、井上靖や太宰治、庄野潤三ら多くの作品が紹介されています。

かたや「オリエンタルホテルの灯台悲願」や「洋式灯台の移り変わり」などの解説風読み物も豊富。男木島灯台(瀬戸内海)に勤務中(当時)の灯台守夫妻への取材記事もあれば、岬とか灯台にまつわる民話や伝説も収録されています。歴史記事としては、洋式灯台創設の立役者となったブラントンや、初代燈台頭となった佐野常民の紹介などもあります。

用語辞典や年表、年中行事、「岬と燈台全国ガイド」などもまとめられており、これ1冊で岬と灯台に関するポータルサイトができあがりそうなくらいです。

もちろん25年も前の本なので、GPSを前提とした現代の灯台のありかたとは方式論などが異なる部分もありますが、今読んでも充分に楽しめる1冊です。機会があれば図書館でも良いので一度手に取ってみる価値ありと思います。

ちなみに、表紙のまぶしい灯台は佐田岬灯台のようです。(先日まで佐多岬と書き間違えてました、スミマセン)

« Older Posts

Powered by WordPress