
新潟沖合いの粟島という小さな島からの放送です。ただ、その島にある粟島灯台からの情報ではなく、佐渡島の弾埼灯台及び沢崎鼻灯台からの情報を放送しています。
■通報内容:(毎時43分の状況)
沢崎鼻灯台の、風向、風速。
弾埼灯台の、風向、風速、気圧。
■出力:50W
■受信報告書宛先:新潟海上保安部交通課
■受信確認証の確認内容:受信日時。
ていねいな送付状と共に、昭和40年頃の沢崎鼻灯台及び弾埼灯台を描いた絵葉書を同封してくれていました。(下の画像2つ)

あわしま(新潟県:2007.11) はコメントを受け付けていません

能登半島の北の端、輪島からさらに沖合い48kmの場所にある、舳倉島という小さな島からの放送です。舳倉島無線航行陸上局、と書かれています。
■通報内容:(毎時43分の状況)
舳倉島灯台の風向、風速、気圧、波高。
■出力:50W
■受信報告書宛先:七尾海上保安部交通課
■受信確認証の確認内容:受信日時、場所、設備、氏名(全て印字)
カードの上のほうが少し白っぽいのは印刷が悪いわけではなく、水平線が見えているようです。しかも地球の丸みがわかりますね。なんともすごいところにある絶海の孤島です。
へぐら(石川県輪島市:2007.11) はコメントを受け付けていません

福井県は若狭湾の東北端、越前岬灯台からの放送です。ただし、通報内容は越前岬のものではなく、若狭湾をはさんで反対側、丹後半島の突端にある経ヶ岬灯台の情報です。テレホンサービスのほうでは、正味、越前にある越前岬灯台と立石岬灯台の情報も流しているようです。
■通報内容:(毎時41分の状況)
経ヶ岬灯台の風向、風速、気圧。
■出力:50W
■受信報告書宛先:敦賀海上保安部交通課
■受信確認証の確認内容:なし
ここは29局ある灯台放送の中で唯一、受信確認証を発行していないようで、「受信報告書への御礼」というていねいなお手紙をいただきました。写っている写真は越前岬灯台です。
えちぜん(福井県越前町:2007.11) はコメントを受け付けていません

これもまた送信場所と通報場所が異なる灯台放送で、たこばな(多古鼻)は、送信所のある場所で、そこは表題のとおり松江市。気象観測をしているのは隠岐にある三度埼(みたべさき)灯台(隠岐郡西ノ島町)になります。
■通報内容:(毎時39分の状況)
三度埼灯台の風向、風速、気圧。
■出力:50W
■受信報告書宛先:境海上保安部交通課
■受信確認証の確認内容:受信日時、証明日付(印字)
カードを見ると、多古鼻にも灯台が見え、三度埼のほうにも送信施設が見えますね。
たこばな(島根県松江市:2007.11) はコメントを受け付けていません

間違える人はいないとは思いますが、「はぎみ」島、ではなく、「はぎ」「みしま」で、萩市の沖合い45kmにある小さな「見島」にある、見島灯台からの放送です。
■通報内容:(毎時36分の状況)
見島灯台の風向、風速、気圧、波高。
■出力:50W
■受信報告書宛先:仙崎海上保安部交通課
■受信確認証の確認内容:受信日時(印字)
灯台放送のQSLカードの中で唯一、施設の写真ではないカードです。見島で有名な「鬼ヨーズ(楊子)」という、男児出生のお祝いに贈られる凧のデザインだそうです。また、この灯台は日本で最初の無人通報局だそうです。
はぎみしま(山口県萩市:2007.11) はコメントを受け付けていません

高知県の地図で、2つの足のように見える岬の右側のほう、室戸岬灯台からの放送です。
■通報内容:(毎時9分の状況)
室戸岬灯台の風向、風速、気圧。
■出力:50W
■受信報告書宛先:高知海上保安部交通課
■受信確認証の確認内容:受信日時(手書き)
「むろと」と「あしずり」は共に高知海上保安部の管轄で、QSLカードのデザインもよく似ています。
むろと(高知県室戸市:2007.11) はコメントを受け付けていません

高知県の地図で、2つの足のように見える岬の左側のほう、足摺岬灯台からの放送です。
■通報内容:(毎時9分の状況)
足摺岬灯台の風向、風速、気圧。
■出力:50W
■受信報告書宛先:高知海上保安部交通課
■受信確認証の確認内容:受信日時(手書き)
同時に届いた「むろと」のほうは高知海上保安部交通課からになっていましたが、こちらのほうは「航行交通課(今は無い)」でした。古いカードのストックがあったのでしょうか。
あしずり(高知県土佐清水市:2007.11) はコメントを受け付けていません