・・・・古い話題で恐縮です。(^^ゞ
今を去ること20年前にお蔵入りさせてしまっていたSONYのICF-2001Dというラジオをちょっとご紹介します。このラジオ、当時は大げさでなく世界的に有名なラジオで、当時としては画期的な同期検波回路を備え、エアバンドまで聞けるというスグレモノでした。もちろん灯台放送も受信できます。
20年ぶりにスイッチを入れてみたところ、入れた瞬間に「Error」と表示されます!げ。まあ、表示はすぐに消えてあとは普通に使えたのですが、長い間しまいこんであったので怒ったかな??
どうせなので、DE1103と聞き比べをしてみました。
—————–
まずは、中波での選択度の比較。(それぞれナローモードで)
当地千葉では、1134kHzの文化放送が大変強力で、その隣1143kHzのKBS京都はずいぶん影響を受け、安物のラジオだと完全に潰されてしまいます。結果は・・・
DE1103:番組(ANNをやっていた)は完全に聞き取れる。時折「ボゴボゴ」という混信がかかる程度。周波数を少しずらして1144kHzにすると混信はほぼゼロ。総合評価4。
ICF-2001D:聞こえないわけでは無いが、1144kHzにしてもクリアでは無い。総合評価3。。
—————–
次に、短波(とは言わないか)で、2863kHzのHonolulu-VOLMETを受信。(USB)
DE1103:強度3。ややノイズ混じり。内容は完全に聞き取れる。評価3。
ICF-2001D:全く同じ。評価3。
・・・同じアンテナにつないでいるし、混信があるような周波数でもないのであまり比較の意味はなかったかも。ただ、ICF-2001Dは「USB」ボタンがあるので、調整は一瞬で済むものの、DE1103のほうはSSBモードにした上で、自分でゼロビート点をさがさないといけないという手間がかかる。
—————–
ついでにFMでの比較。
安物ですが、3エレのFMアンテナをつないでの受信比較です。東京近郊のNack5とかFM-Fuji、FM-Yokohamaなどではどれも綺麗に聞こえて比較にならなかったので、江戸川エフエムというコミュニティ局(出力10W)での比較です。
DE1103:少しノイズはあるものの、音楽など聞き続けてもあまり苦にならない。評価:3.
ICF-2001D:ICF-2001D:聴けないことは無いが、ノイズがひどい。評価:2.
—————–
以上、簡単な(簡単すぎる?)比較ですが、DE1103の性能は結構秀逸なようです。もちろん、ICF-2001Dは老朽化でガタが来ているのでは?という疑いも隠せませんが・・・。
それに、もちろん、大前提が違うというか、ICF-2001Dのほうは、チューニングは0.1kHz単位で可能だし、wide/narrow/usb/Lsb/、そして同期検波も可能という、「短波放送受信」には非常に威力を発揮するラジオではあります。ただ、中波とFMを聞くというのであれば、今から中古のICF-2001Dなんか買うよりもDE1103のほうがオススメのようです。
ICF-2001Dというラジオ はコメントを受け付けていません

先日、ヤフオクで入手した灯台放送の聞けるラジオです。それぞれ数百円でした。
左のラジオはfuze社の短波ラジオ。fuze社(日本の会社です)のサイトを見ると、今ではラジオは作っていないようですが、「FUZE ラジオ」で検索すると、お風呂ラジオとか真空管風のラジオとか、面白いラジオが結構出回っているようです。左下の写真で「AM」の周波数範囲に着目。なぜか1750kHzというワイドバンドになっています。
右側のラジオ、出品者によると香港製の古いラジオのようだということでしたが、BUSHというロゴ、放送局表示がヨーロッパばかりというところから考えると、どうやらイギリス、BUSH社製のラジオのようです。
このラジオ、LW(長波)+MW(中波)という2バンドラジオで、右下の写真をご覧いただくとわかるよう、周波数表示がありません。(波長表示)。
200meterが1500kHzですから、まあなんとなく1700kHzとかも入りそうな気がして落札しました。
どちらのラジオも、外部アンテナと接続してやると灯台放送はバッチリ受信できました。BUSH社製のほうは気持ちだけ、音も良いようです。ただ、1665kHzの東京マーチスの放送時間になると、弱い灯台放送は潰れてしまいます。

面白ラジオ はコメントを受け付けていません

『灯台放送を聴けるラジオ』と言い切ってしまうと問題があるのですが、ちょっと面白いラジオなのでご紹介。
朝日電器という会社がELPAというブランドで普及型の電気製品を色々出しているのですが、その中のポケットラジオシリーズとしてER-21Tという『デジタルラジオ』があります。私は近所のサティで1,980円で買いましたが、定価は2500円くらいだったと思います。
なぜ、カッコつきのデジタルラジオかというと、確かに表示はデジタルなのですが、デジタルチューニングというわけではなく、アナログチューニングのデジタル表示、という理由です。
このラジオ、某掲示板でもそのコストパフォーマンスの良さが話題になっていましたが、実際、この価格帯のラジオとしては、選択度はかなり良いようです。タイマー機能も充実してるし。チューニングダイヤルがすぐ動いてチューニングしにくいという欠点もありますが、とにかく、このラジオのもう1つの特筆すべき特徴は、「可聴周波数範囲がいい加減」なのです。(笑)
その結果、カタログスペックでは中波:525~1610kHzとなっているものの、私の購入したものは1685kHzくらいまでチューニングでき、外部アンテナをつなぐと灯台放送もしっかり聞こえました。周波数の表示がずれているというわけではなく、実際、1670kHzと表示されるあたりで綺麗に聞こえます。
もちろん、個体差があるようで、全てのER-21Tで灯台放送が聴けるわけではないと思いますが、運がよければ2,000円ほどで灯台放送を聴くことができる、というお話でした。
ELPA ER-21Tというラジオ はコメントを受け付けていません

北海道、積丹岬無線方位信号所からの放送です。
■通報内容:(毎時52分の状況)
神威岬灯台:波の高さ
積丹岬無線方位信号所:風向速気圧
焼尻島灯台:風向風速気圧
松前無線方位信号所:風向風速気圧
■出力:50W
■受信報告書宛先:小樽海上保安部交通課
■受信確認証の確認内容:なし。確認証というよりは絵葉書ですね:-)
しゃこたん(北海道:2007.11) はコメントを受け付けていません


北海道、釧路埼無線航行陸上局からの放送です。
■通報内容:(毎時31分の状況)
釧路港船舶通航信号所の、風向、風速、天気、視程、波高、うねりという詳細情報を通報しています。
■出力:50W
■受信報告書宛先:釧路海上保安部交通課
■受信確認証の確認内容:受信日時。
旧ベリカード(右の画像)も同封されていました。察するに、無骨な建物がどうやら新築されたようです。ちなみに局名も以前は「釧路港船舶通航信号所」でしたが、現在は「釧路埼無線航行陸上局」になっています。
くしろ(北海道:2007.11) はコメントを受け付けていません


北海道、襟裳岬灯台からの放送です。
■通報内容:(毎時25分の状況)
襟裳岬灯台の、風向、風速、気圧、波高を通報しています。
■出力:50W
■受信報告書宛先:室蘭海上保安部交通課
■受信確認証の確認内容:当方氏名(印刷)、受信日時、証明日付。
室蘭海上保安部交通課からはQSLカードだけでなく、大変にていねいな送付状をいただきました。(右の画像) 送付状の中に、受信時刻の放送原文まで書かれています。
えりも(北海道:2007.11) はコメントを受け付けていません

青森県は龍飛岬灯台からの放送です。青函トンネルの青森側が龍飛ですね。
■通報内容:(毎時46分の状況)
竜飛埼灯台の、風向、風速、波高。
尻屋埼灯台の、風向、風速、波高。
恵山岬灯台の、風向、風速、気圧。
松前無線方位信号所の、風向、風速、気圧。
大間埼灯台は「象測器の故障のため、お知らせできません。」とのことでした。
■出力:50W
■受信報告書宛先:青森海上保安部交通課
■受信確認証の確認内容:なし。絵葉書ですね:-)。
ただし、丁寧な「受信確認証送付状が同封されていました。
海の荒れがちな青函海峡だけあって、実に5箇所の地点からの通報です。恵山岬と松前が北海道側、残り3つが青森側です。
たっぴ(青森県:2007.11) はコメントを受け付けていません

青森県からは、竜飛埼と並んで尻屋埼(下北半島の先端)からも、竜飛埼とほぼ同内容の気象通報が放送されています。
■通報内容:(毎時23分の状況)
尻屋埼灯台の、風向、風速、波高。
松前無線方位信号所の、風向、風速、気圧。
竜飛埼灯台の、風向、風速、波高。
恵山岬灯台の、風向、風速、気圧。
大間埼灯台は「象測器の故障のため、お知らせできません。」とのことでした。
■出力:50W
■受信報告書宛先:八戸海上保安部交通課
■受信確認証の確認内容:なし。絵葉書ですね。:-)
青函海峡は危険な航域なので、通常の1時間間隔での通報ではなく、しりやとたっぴとの合わせ技で30分間隔の通報を実現しているようです。
『尻屋埼灯台の伝説』
この灯台には有名な伝説があります。太平洋戦争中、灯台が米軍機の標的にされることも多く、尻屋埼灯台でも爆撃で殉職してしまった灯台守のかたがいたそうです。同時に灯台そのものも機能停止したのですが、なぜか、毎夜、灯台の小窓に灯りがついていたらしいのです。あるとき、一人の漁師が「夜、船が故障して困っていたが、この灯台の灯りのおかげでなんとか無事に帰りつくことができた」と、灯台までお礼を言いに来たという出来事まであり、『殉職した灯台守の霊が灯台を守り続けていた』という話が一気に広まったということです。
しりや(青森県:2007.11) はコメントを受け付けていません

岩手県宮古市、魹ヶ埼(とどがさき)灯台という、本州最東端にある灯台からの放送です。
■通報内容:(毎時22分の状況)
魹ヶ埼灯台の、風向、風速、気圧。
■出力:50W
■受信報告書宛先:釜石海上保安部交通課
■受信確認証の確認内容:受信日付。
魹ヶ埼灯台のパンフが同封されていました。
ちなみに、灯台映画で有名な「喜びも悲しみも幾歳月」の原作者、田中キヨさんのご主人、灯台守だった田中續(いさお)氏は、ここ魹ヶ埼灯台を振り出しとして各地の灯台に赴任されていったそうです。
さらにちなみに、「魹(とど)」というのは、オットセイの大きいヤツのことではなく、出世魚「ボラ」の最終形のことです。
とどがさき(岩手県:2007.11) はコメントを受け付けていません

宮城県石巻市、金華山灯台からの放送です。
■通報内容:(毎時22分の状況)
金華山灯台の、風向、風速、波高。
■出力:50W
■受信報告書宛先:宮城海上保安部交通課
■受信確認証の確認内容:当方住所と氏名。
きんか(宮城県:2007.11) はコメントを受け付けていません