漁業無線その後

毎日狙って聞いていたわけでもないのですが、その後、下記の局が受信できました。

1702kHz 18:01頃、20:01頃 宮津漁業(京都府)
1722kHz 20:38頃 油津漁業(宮崎県)
1728kHz 10:01頃 三崎漁業(神奈川県)
1782kHz 20:44頃 仙崎漁業(山口県)
1782kHz 25:12頃 浜田漁業(島根県)
2204kHz 25:01頃 八丈漁業
2235kHz 18:01頃 宮城漁業
2262kHz 18:01頃 千葉県漁業

いずれも内容が鮮明に聞き取れたもののみです。放送時間はどれも5分前後と短いですが、油津漁業については延々と漁船の呼び出しが続き、20分以上放送していました。
こうしてみると、以前ご紹介した、1993年頃の『漁業無線全国通信時間表』というのは、周波数だけでなく、時間帯も合っていることが多いようです。(15年間スケジュール変更無し!?)

灯台放送も「日本全国めぐり」の気分が味わえますが、漁業無線のほうは生の音声だけに、より臨場感がありますね。

気象通報(NHKラジオ第2放送:気象庁)

普通は、気象通報というとこの番組。NHKラジオ第2放送で放送されている気象通報ですね。

小学校(中学校だったかも)の授業で、この放送を聞き取って天気図を描く、という楽しい実習もあったような覚えがあります。今でもやってるのかな?
灯台放送などと違い、普通のラジオで受信できますし、なんといってもNHKなので、日本全国どこに行っても、よほどの山間部で無い限り聴取可能かと思われます。

毎日3回、
09:10~09:30(06:00発表分)
16:00~16:20(12:00発表分)
22:00~22:20(18:00発表分)
という時間帯で放送されています。

自動合成音声などではなく、NHKのアナウンサーがゆっくりと原稿を読み上げていきます。(でも、時々噛んでしまうようです^^;)
内容は、
(1)各地の天気:石垣島からスタートして北海道まで順に日本を北上しつつ、各地の風向、風速、天気、気圧、気温を読み上げていきます。稚内まで行くと、今度はロシア、韓国、台湾、中国、アモイ、香港、フィリピン各地の情報となり、そして父島と南鳥島、最後は富士山で締めになります。
(2)続いて船舶からの報告で、緯度・経度で示された地点の気象状況のお知らせです。
(3)漁業気象:日本近海、近隣諸国を含めた各地の高気圧、低気圧の位置と動きのお知らせです。
(4)最後が、等圧線の位置情報。3つほどの気圧について、同じ気圧になっている地点の緯度経度がどんどん読み上げられていきます。これをメモして記入することで、いかにも天気図らしい絵ができあがるわけですね。

海上交通情報放送(海上保安庁)

ちばハーバーレーダーのQSL灯台放送(船舶気象通報)は文字通り、気象情報に特化した放送ですが、海上保安庁が、全国7ヶ所の海上交通情報センターなどから放送している海上交通情報の中でも気象状況がアナウンスされています。もちろん、「交通情報」がメインなので、大型船の入出港情報など、普段聞けない情報が多くて面白いです。周波数は、局によって異なり、1665kHz・1651kHz・2019kHzが使用されています。

■1665kHzでの定時放送スケジュール
毎時00分~:東京湾海上交通センター(東京マーチス)
      名古屋湾海上交通センター(名古屋ハーバーレーダー)
毎時15分~:伊勢湾海上交通センター(伊勢湾マーチス)
      犬吠埼船舶通航信号所(鹿島沿岸情報)ただし04時~19時台のみ。
毎時30分~:東京湾海上交通センター(東京マーチス)
      名古屋湾海上交通センター(名古屋ハーバーレーダー)
毎時45分~:伊勢湾海上交通センター(伊勢湾マーチス)
——————–
偶数時45分~:本牧船舶通航信号所(京浜ハーバーレーダー)ただし、05時~20時の間のみ。
奇数時45分~:東京13号地。ただし、05時~20時の間のみ。
偶数時52分30秒~:塩浜船舶通航信号所(京浜ハーバーレーダー)ただし、05時~20時の間のみ。
奇数時52分30秒~:千葉船舶通航信号所(千葉ハーバーレーダー)ただし、05時~20時の間のみ。

・・・とにかく、同一時間帯に2種類重なっているので聞きやすいとは言えません。
その上、この1665kHzという周波数は潮流信号所も使用しているので、下手をすると(うまく行くと?)さらに重なります。


■1651kHzでの定時放送スケジュール

毎時00分~:備讃瀬戸海上交通センター(備讃マーチス)
      関門海峡海上交通センター(関門マーチス)
毎時15分~:大阪湾海上交通センター(大阪マーチス)
      来島海峡海上交通センター(来島マーチス)
      牧山船舶通航信号所(洞海ハーバーレーダー)ただし04~19時台の偶数時。
毎時30分~:備讃瀬戸海上交通センター(備讃マーチス)
      関門海峡海上交通センター(関門マーチス)
      大阪湾船舶通航信号所(大阪ハーバーレーダー)ただし04~19時台のみ。
毎時45分~:大阪湾海上交通センター(大阪マーチス)
      来島海峡海上交通センター(来島マーチス)



■2019kHzでの定時放送スケジュール

毎時00分~:伊勢湾海上交通センター(伊勢湾マーチス)英語。
毎時15分~:名古屋海上交通センター(名古屋マーチス)英語。
毎時30分~:伊勢湾海上交通センター(伊勢湾マーチス)英語。
毎時45分~:名古屋海上交通センター(名古屋マーチス)英語。

・・・自動合成音声で放送しているようなのですが、ものすごく癖のある英語です。聞き取りにくいこと夥しい。「各局、各局」という呼びかけは、ここでは「All stations, All stationsとなります。

ちなみに。マーチスとはmaritime information service(海の情報サービス)のことで、東京湾海上交通センターを設置したとき海上保安庁燈台部(現交通部)電波標識課の職員が発案したのが語源とのことです。
出典:海上保安庁用語辞典
↑ただし、スペルミスでmaritimeがmarintimeと表記されています。

潮流信号所の放送(海上保安庁)

大浜潮流信号所瀬戸内海には潮流が複雑な場所も多く、海難事故も多いようです。
そのため、下記の8箇所に潮流信号所が設置されており、電光掲示板をはじめ様々な方法で、通航する船舶に向けて注意を呼びかけています。

来島海峡:長瀬ノ鼻、大浜、中渡島、津島及び大角鼻
関門海峡:部埼、火の山下及び台場鼻

このうち、来島海峡の大浜は1665kHz、関門海峡の火の山下からは1625.5kHzで、ラジオ放送でも潮流情報を流しています。(出力は5W)。まあ、広い意味での気象放送だと思いますのでちょっとご紹介してみます。

残念ながら、当地(千葉)からは火の山下の放送は聞こえたことがありませんが、大浜のほうは毎夜きれいに受信できます。もちろん、この1665kHzという周波数は(当地では)東京マーチスや伊勢湾マーチスなどの強い信号と混信していますので、それらの放送の「切れ目」を狙わないと、静かに聴くことはできません。

放送内容は例えば下記のようなもので、2分間隔で、女声の合成音声で放送されています。

各局、各局、こちらは、おおはま。
海上保安庁が、来島海峡の、潮流の状況を、お知らせします。
中水道。ただいまは、南流が、3ノット。30分後には、南流が、2ノット、1時間後には、南流が、1ノット。
西水道。ただいまは、南流が、3ノット。30分後には、南流が、2ノット、1時間後には、南流が、2ノット。
大角鼻沖合。ただいまは、南流が、1ノット。30分後には、南流が1ノット、1時間後には、南流が、1ノット。
転流は、x時xx分。くりかえします。(上記繰り返し)
おわり。こちらは、おおはま。

VOLMET放送(気象庁)

灯台放送が船舶向けの気象通報であるのに対し、VOLMETとは、VOice Language METeorological reportのことで、航空用の気象通報です。

世界中数十箇所の送信地点から、世界の主要空港周辺の気象通報が英語で放送されています。日本にも茨城県の名崎(通信関係の聖地?)に送信所があり、東京VOLMETが「太平洋VOLMET」の一員として、成田・セントレア・関空・福岡、さらには韓国のインチョン空港の情報を放送しています。表題に気象庁、と書きましたが、もちろんこれは東京VOLMETの放送に関してだけのことです。

実際の放送はこんな感じです。:mp3(906KB)

私が聞いている周波数は2863kHzですが、6679,8828,13282などの短波のほうがメインのようです。太平洋VOLMETの仲間は、東京、ホノルル、香港、オークランドの4局で、東京は当然として、ホノルルも結構良く聞こえます。(香港は2863では放送していません) 詳しくは、 VOLMET放送(wikipedia)や、HF Volmet broadcastを参照してみてください。

漁業放送(漁業海岸局の放送)

私が漁業海岸局の放送を知ったのは本当に偶然で、たまたま1782kHzで下記のような放送を耳にしたことによります。

「・・・・視程5マイル10キロ。あさっては北西の風15ノット、のち10ノット、天気、晴れ。視程5マイル10キロ・・・・」
おや、こんなところで気象通報(天気予報)??と思って聞き続けていると、「こちらは仙崎漁業、通報無し、さようなら」とアナウンスが入りました。山口県長門市、仙崎漁業無線協会の放送だったようです。

「周波数表」(三才ブックス)を見ていると、漁業関連の業務無線に夥しい数の周波数が割り当てられています。私はこれらは全て「交信用」の周波数だと思っていたのですが、実はそれだけではなく、全国に数十局ある漁業海岸局と呼ばれる局からは、冒頭のような「ラジオ放送」といっても差し支えないような内容の情報が流されているのです。

実際の放送はこんな感じです。:mp3(761KB)(2205kHz:八丈漁業)

ちょっと興味が湧いたので、放送時間を調べてみようとネットで色々検索してみたのですが、出てきません。唯一それらしいものがヒットしたのが、1993年頃の『漁業無線全国通信時間表』をアップしてくれていたサイトですが、さすがに情報が古いようで、そのまま使えるものではなさそうでした。

それでも、放送時間が朝晩に偏っていること、放送時間が極めて短い(1日で数分?)ことなどの大雑把な傾向はわかりましたし、各漁業局に割り当てられた周波数そのものは今でもあまり変更は無いようで、大変参考になりました。

ひょっとして、新しい『漁業無線全国通信時間表』というのはこの世に存在しないのかな?と思い、漁業無線局を統括している全国漁業無線協会というところに電話で問い合わせてみました。大変丁寧に応対していただけたのですが、そこで判明したのは、
・『漁業無線全国通信時間表』は、毎年新しいものを発行しているということ。
・ただし、それは市販はしておらず、(漁業無線協会の)会員向けに配布している資料であること。
・・・・という、残念な結果でした。

とりあえず、周波数表と、上記の古い時間表を参考に、偶然の出会いを期待するしかなさそうです。

HTML convert time: 0.369 sec. Powered by WordPress ME