DE1121というラジオ

de1121.jpg 別の記事で書いた「DE1103というラジオ」でご紹介したラジオと同じメーカーのラジオですが、このラジオには、ちょっと他のラジオでは味わえない面白さがあります。

まずは、何と言っても『MP3ラジカセ』であること。MP3部分は、画像のように取り外しも可能で、(お好みですが)MP3プレーヤーとしても単独使用が可能になっています。

次に面白いのがPCとの親和性。このMP3プレーヤー部、USBケーブルを使ってPCと接続することができます。録音したファイルのやりとりが主な用途ですが、FREQ.TXTという、制御ファイルを自由にいじることができるのです。このファイルを編集することで、周波数への見出し(例えば810kHzであればAFNとか)を簡単に設定することができ、それを画面に表示させることもできるのです。

DE1121には、中国語版と英語版があり、FREQ.TXTも英語版であれば英数字のみでの記述になりますが、中国語版のほうでは漢字も使えます。(ただし、簡体字:GB2312などで記述する必要があります)

日本の中波民放一覧(5kw以上のもののみ)を簡体字で登録したFREQ.TXTを作成してみましたので、よろしければお使い下さい。⇒対象を保存してください
↓ 日本の漢字と微妙に違っているのもちょっと味があります。
freqtxt.jpg

MWの周波数範囲ですが、9kHzモードでは1620kHzまで、10kHzモードだと1710kHzまでになりますので、灯台放送を聞くには10kHzモードに設定しておく必要があります。SONYのicf-m260と同じですね。ただしm-260と違って、どちらのモードでも1kHz単位での調整が可能です。

・・・このように、大変面白いラジオで、ラバーコーティングされたボディの手触りも良く、画面もわかりやすくて使いやすいです。DE1103のように、チューニングダイヤルがボリュームを兼用しているなんてこともありません。

ただ、DE1103と比較しますと性能面ではかなり見劣りがするのも事実です。総じてDE1103よりは感度が悪く、特にFMでは圧倒的に差が出ます。また、選択度もかなり甘いようです。MWではSSBが効きませんし、そもそも1711kHz~3MHzの間が受信範囲外です。外部アンテナ端子があるのですが、FMとSWについては問題ないものの、MWの場合はどうもうまく機能しません。内蔵バーアンテナもそのまま生きているようです。
また、9kHz/10kHzステップの切替はFREQ.TXTの編集でしかできないので、頻繁に切り替えたい方にはオススメできません。さらに、放送の録音がワンタッチでできるのは良いのですが、録音中は周波数の変更ができません。

・・・とまあ、山のような課題もあるラジオではあるのですが、音良し、デザイン良し。感度も、DE1103よりは劣るとはいえ充分高いレベルで、私はずいぶん気に入っています。やや強めの局の放送を「楽しんで聴く」には最適なラジオではないでしょうか。

以前、クック諸島というところにこのラジオを持って行ったことがあるのですが、トンガやタヒチなどの南太平洋の各局だけでなく、ブラジルや北米の中波放送も楽しむことができました。そのときの簡単な記録がこちらです。⇒南の島で聞くラジオ

灯台放送を受信できるラジオ


灯台放送は、1670.5kHzという、通常のAM放送とは少し離れた周波数で放送されているので、普通に売られているラジオでは聞けないことのほうが多いです。(たいていのラジオはAMの受信周波数範囲は、~1620kHzとかになっています) しかし、いくつか灯台放送を聞くことができるラジオもありますので、簡単にそれらをご紹介してみます。

■SONYのAMワイド対応機と、ワールドバンドレシーバーなど
最近ではラジオ事業からはほとんど手を引いているようにも見えるSONYですが、腐っても鯛というか、普通に家電量販店で買えるラジオで、灯台放送を聴くことができるラジオを作っているのはSONYがメインのようです。ソニーのラジオ検索のページで、「AMワイド(1710kHzまで聞こえる)」で抽出すると、18件(要するに18種類のラジオ)がヒットします。また、「AMワイド」とは銘打ってはいないものの、「ワールドバンドレシーバー(短波がメインのラジオ)」に分類されている5機種ほどのラジオも、1700kHz付近をカバーしているようです。

また、Panasonicの通勤ラジオでも「RF-ND150」「RF-NT850R」という2機種だけは、1710kHzまでをカバーしているようです。

大ざっぱに言うと、日本で普通に買える、「灯台放送が聞けるラジオ」というのはこれらの25種類だけ(そのほとんどは通勤ラジオという小さなタイプなので感度はあまり良くないと思われます)ということにもなります。また、ほとんどの機種の価格は1万円以上で、ホームセンターなどで1,000円前後で売っているようなラジオに比べるとかなり高いですが、いちおう、その中で一番安いのが、下記のICF-M260という機種です。


■SONY ICF-M260
icfm260.jpg希望小売価格は5,775円となっていますが、だいたい4,000円前後で売られていることが多いようです。機能はシンプルで、結構「手に馴染む」ラジオで私は好きです。が、ちょっと問題なのは「選択度(近くの周波数の放送との混信を避ける力)」が少し弱く、当地(千葉)では、1665kHzで放送している「東京マーチス(海上交通センター)」が強力なために混信が避けられないことです。当地だけの問題かもしれないですが。
また、周波数はデジタルチューニングで便利なのですが、9kHzまたは10kHz単位での選択しかできませんので、例えば「1670kHzだと混信が強いので少しずらして1671kHzで聞いてみよう」というようなくふうはできません。


■ラジデン
docomo1.jpg日本で(世界で?)唯一、AMラジオの聞ける携帯電話として発売され(てい)た、ドコモのラジデン。これが実は1710kHzまで入るスグレモノで、携帯電話の契約をしなくても、ラジオとして利用可能だそうです。

文字通り携帯には便利そうですが、ここまでコンパクトだと、AM受信のためのバーアンテナもさぞかし小さくて性能はイマイチなのでは?とも思います。ただ、私は持っていませんので、お持ちのかたは、一度お試しあれ。


■中国製ラジオ
実は今、世界中で注目を集めているのが中国製のラジオです。昔は中国製のラジオというと「安かろう悪かろう」の典型で、性能はSONYなどの足元にも及びませんでしたが、今、WRTH(World Radio and Television Handbook)や、PWR(Passport to World-band Radio)という定番の年間誌を見ても、世界のラジオ市場は今や中国製品によって席捲されつつあるようです。SONYなどの日本メーカーがラジオに力を入れなくなったせいもあるのでしょうが、今の中国製ラジオの性能は驚くほど向上しているようです。まあ、価格も決して安くないですが。

日本では、ショップでお目にかかることはまずありませんが、例えばワールド無線などを通じて、通販で入手することが可能です。私の愛用しているラジオもdegen社のDE1103というラジオですが、これは別途詳しくご紹介してみます。

DE1103というラジオ

de1103.jpg
中国製のラジオで高性能のものはいくつかあるようですが、中でも有名なのがここでご紹介するdegen(德劲)社のDE1103というラジオです。(ワールド無線で9,800円。送料別)

「DE1103」でググると山のように記事がヒットすることからも、このラジオのユーザーが多いことがうかがえます。しかしなんといってもこのラジオを有名にしたのは、『例の裏技』かもしれません。(裏技を転載するのは気が引けますので、気になる人は『DE1103 裏技』とかでググってみてください。

とにかく、裏技を施すことによって、
(1)0kHz~30,000kHzまで連続受信が可能。
(2)中波でも内蔵バーアンテナを切り離して外部アンテナモードにすることが可能。
という、ちょっとした通信型受信機のような真似ができるのです。

もちろん、基本性能も良く、1665kHzの海上交通情報が1669kHzで聞いている灯台放送に混信したりすることもありません。音質もまあまあだし、RECOUT端子も付いています。別の項でご紹介しますが、FMの感度の良さも半端ではないようです。

強いて難点を挙げれば、デザインがイマイチ。(好みの問題でしょうけど)。大きな液晶ディスプレイに放送バンドがごちゃごちゃ表示されていますが、アナログラジオでは無いので、ほとんど無意味です。また、音量調節がチューニングダイヤルと同じ、というのは、ずいぶん長く使っている今でもやっぱり馴染めません。また、チューニングは「1kHz単位」なので細かい調整も可能ですが、逆に言えば1kHz単位でのチューニングしかできないので、例えば558kHzのラジオ関西を聞いたあと、1669kHzの灯台放送を聞こうなどと思うと、結構、指の運動になります。メモリを活用しないと、素のままではしんどいですね。

しかし、繰り返しますが性能は抜群で、このラジオとループアンテナの組合せで、全ての灯台放送が受信できたのはもちろん、『いろいろな気象放送』や、『中短波で聞く海外放送』でご紹介している放送など、実に色々な放送が受信できました。これだけの性能のラジオが1万円未満で売られているわけですから、ラジオ放送に興味がある人にとっては大変オススメであることは間違いないと思います。

ICF-2001Dというラジオ

2001d.jpg・・・・古い話題で恐縮です。(^^ゞ

今を去ること20年前にお蔵入りさせてしまっていたSONYのICF-2001Dというラジオをちょっとご紹介します。このラジオ、当時は大げさでなく世界的に有名なラジオで、当時としては画期的な同期検波回路を備え、エアバンドまで聞けるというスグレモノでした。もちろん灯台放送も受信できます。

20年ぶりにスイッチを入れてみたところ、入れた瞬間に「Error」と表示されます!げ。まあ、表示はすぐに消えてあとは普通に使えたのですが、長い間しまいこんであったので怒ったかな??

どうせなので、DE1103と聞き比べをしてみました。

—————–
まずは、中波での選択度の比較。(それぞれナローモードで)
当地千葉では、1134kHzの文化放送が大変強力で、その隣1143kHzのKBS京都はずいぶん影響を受け、安物のラジオだと完全に潰されてしまいます。結果は・・・

DE1103:番組(ANNをやっていた)は完全に聞き取れる。時折「ボゴボゴ」という混信がかかる程度。周波数を少しずらして1144kHzにすると混信はほぼゼロ。総合評価4。
ICF-2001D:聞こえないわけでは無いが、1144kHzにしてもクリアでは無い。総合評価3。。

—————–
次に、短波(とは言わないか)で、2863kHzのHonolulu-VOLMETを受信。(USB)

DE1103:強度3。ややノイズ混じり。内容は完全に聞き取れる。評価3。
ICF-2001D:全く同じ。評価3。

・・・同じアンテナにつないでいるし、混信があるような周波数でもないのであまり比較の意味はなかったかも。ただ、ICF-2001Dは「USB」ボタンがあるので、調整は一瞬で済むものの、DE1103のほうはSSBモードにした上で、自分でゼロビート点をさがさないといけないという手間がかかる。

—————–
ついでにFMでの比較。
安物ですが、3エレのFMアンテナをつないでの受信比較です。東京近郊のNack5とかFM-Fuji、FM-Yokohamaなどではどれも綺麗に聞こえて比較にならなかったので、江戸川エフエムというコミュニティ局(出力10W)での比較です。

DE1103:少しノイズはあるものの、音楽など聞き続けてもあまり苦にならない。評価:3.
ICF-2001D:ICF-2001D:聴けないことは無いが、ノイズがひどい。評価:2.

—————–
以上、簡単な(簡単すぎる?)比較ですが、DE1103の性能は結構秀逸なようです。もちろん、ICF-2001Dは老朽化でガタが来ているのでは?という疑いも隠せませんが・・・。

それに、もちろん、大前提が違うというか、ICF-2001Dのほうは、チューニングは0.1kHz単位で可能だし、wide/narrow/usb/Lsb/、そして同期検波も可能という、「短波放送受信」には非常に威力を発揮するラジオではあります。ただ、中波とFMを聞くというのであれば、今から中古のICF-2001Dなんか買うよりもDE1103のほうがオススメのようです。

面白ラジオ

2radio.jpg 先日、ヤフオクで入手した灯台放送の聞けるラジオです。それぞれ数百円でした。

左のラジオはfuze社の短波ラジオ。fuze社(日本の会社です)のサイトを見ると、今ではラジオは作っていないようですが、「FUZE ラジオ」で検索すると、お風呂ラジオとか真空管風のラジオとか、面白いラジオが結構出回っているようです。左下の写真で「AM」の周波数範囲に着目。なぜか1750kHzというワイドバンドになっています。

右側のラジオ、出品者によると香港製の古いラジオのようだということでしたが、BUSHというロゴ、放送局表示がヨーロッパばかりというところから考えると、どうやらイギリス、BUSH社製のラジオのようです。
このラジオ、LW(長波)+MW(中波)という2バンドラジオで、右下の写真をご覧いただくとわかるよう、周波数表示がありません。(波長表示)。
200meterが1500kHzですから、まあなんとなく1700kHzとかも入りそうな気がして落札しました。

どちらのラジオも、外部アンテナと接続してやると灯台放送はバッチリ受信できました。BUSH社製のほうは気持ちだけ、音も良いようです。ただ、1665kHzの東京マーチスの放送時間になると、弱い灯台放送は潰れてしまいます。

fuse.jpg bush.jpg

ELPA ER-21Tというラジオ

er21t.jpg 『灯台放送を聴けるラジオ』と言い切ってしまうと問題があるのですが、ちょっと面白いラジオなのでご紹介。

朝日電器という会社がELPAというブランドで普及型の電気製品を色々出しているのですが、その中のポケットラジオシリーズとしてER-21Tという『デジタルラジオ』があります。私は近所のサティで1,980円で買いましたが、定価は2500円くらいだったと思います。
なぜ、カッコつきのデジタルラジオかというと、確かに表示はデジタルなのですが、デジタルチューニングというわけではなく、アナログチューニングのデジタル表示、という理由です。

このラジオ、某掲示板でもそのコストパフォーマンスの良さが話題になっていましたが、実際、この価格帯のラジオとしては、選択度はかなり良いようです。タイマー機能も充実してるし。チューニングダイヤルがすぐ動いてチューニングしにくいという欠点もありますが、とにかく、このラジオのもう1つの特筆すべき特徴は、「可聴周波数範囲がいい加減」なのです。(笑)

その結果、カタログスペックでは中波:525~1610kHzとなっているものの、私の購入したものは1685kHzくらいまでチューニングでき、外部アンテナをつなぐと灯台放送もしっかり聞こえました。周波数の表示がずれているというわけではなく、実際、1670kHzと表示されるあたりで綺麗に聞こえます。

もちろん、個体差があるようで、全てのER-21Tで灯台放送が聴けるわけではないと思いますが、運がよければ2,000円ほどで灯台放送を聴くことができる、というお話でした。

HTML convert time: 0.392 sec. Powered by WordPress ME